Ikka & Riri - Photography & Embroidery drawing
わたしたちが見たかった、見たことのないもの。
写真館「一顆」と刺繍絵「りり」は写真家と刺繍家夫婦の共同アトリエです。かつて芸妓さんが袖振り合わせ歩いた小路にセルフリノベーションされた古い建物が並んでいます。時を経て深まる美しさを引き継いでいく。あと百年も経てば、おじいさんもおばあさんもあなたもわたしも、今日産まれた赤ん坊も、今いる人はみんな等しくこの世からいなくなる。向き合う時間を大切に、世代を超えて人の心の焦点となり得るものを産み出したいと願っています。
「一顆」には中庭に面した小さな和室と写場があります。衣装やメイクの仕立てはなく、照明機材もほぼ使用することがありません。しかし、ここには素晴らしき光があります。古い日本家屋の自然の薄明かり、陰影と静謐に身を置き対峙する。ひとりの肖像が浮かびあがる、写真のための時間があります。
「りり」には刺繍絵が飾られる印象的な花緑青(はなろくしょう)の土間、創作と団らんの場の小あがりがあります。刺繍絵のモチーフは信州の山並みや架空の獣が多く、また従来の密度の高い刺繍に比べて余白があり、半透明の布素材の表裏を螺旋のように彩る立体的なステッチに特徴があります。
ここに産まれるものに設計図はありません。頭に描いたことがその手を通じて産まれてくる。決まった技法もありません。心に感じたことがその手を通じて産まれてきます。
わたしたちが見たかった、見たことのないもの。
それを価値と呼ぼう。
Open
10:00 - 17:00
土・日曜営業(ご来店のご希望に応じて月曜〜金曜も営業いたします。ご相談ください。)
刺繍絵りりでは展示作品をお買い求めいただけるほか、オーダーのご相談も承ります。
※ 恐れ入りますが2023年現在、不定期で営業させていただいております。
Charge of photos at ikka
¥9000 / 1H
肖像撮影にはご予約が必要です。3名様以上の集合写真は¥13000〜、料金は税別です。
前室でお寛ぎいただいたのち40枚程度撮影します。(旧フィルム1本相当の枚数)
選んだ1カットを調整したデータとB4サイズ・2Lサイズのプリント各1枚を後日お渡しします。
※ B4サイズプリントは長期保存性に優れた高品質写真用紙採用。プリントは黒箱に収蔵します。
※ プリントの追加や額装のご相談も承ります。
Address
〒382-0083 長野県須坂市須坂186-2(旧・上中町186-2) Googleマップ
最寄り駅・長野電鉄須坂駅。お車の方は近隣駐車場のご利用をお願いしております。ご不明な点はお問い合わせください。
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Artist
宮崎 純一(写真家)
食のフォトグラファーとして国内及び海外の出版・広告撮影実績多数。全国各地の篤農家、漁師、畜産家、お皿の向こう側の肖像を10年間に渡り撮影する。2018年、中国煙台で発表されたThe Gourmand World Cookbook Awards(世界料理本大賞)においてBest Photography部門準グランプリを受賞。写真館一顆では「遺影=世代を超えて人の心の焦点となり得る写真」として肖像写真撮影を再考する。2021年、現代の日本を構成する人たちの肖像を写し出す、公募による写真アワードPortrait of Japan入賞。他、携わった撮影において広告賞・デザイン賞等。
宮崎 友里(刺繍絵作家)
金沢美術工芸大学視覚デザイン学部卒業。東京、長野での個展を始め、制作と発表を継続して行う。2018年、Handmade Art : Explorations in Contemporary Craft(Sandu Publishing, China)において世界の現代クラフトアーティスト34人として掲出される。2019年、「布博」ライブステージの装飾を担当。近年は本の挿画にも作品を提供している。
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090-2035-5970(代表:宮崎 純一)